慧眼
けいがん
名詞形容動詞
標準
keen eye
文例 · 用例
問題を持たずしての心理的慧眼とは、文章なくての修辞の如きに過ぎまいではないか。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
そうして遠いロシアの新映画の先頭に立つ豪傑の慧眼によって掘り出され利用されて行くのを指をくわえて茫然としていなければならないのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
江戸が東京と改まりしに就ては、劇場が浅草のごとき偏寄りたる場所にあるは不利益と観て、市の中央たる京橋に打って出づることを企てしは、守田勘弥の慧眼というべし。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
この「女の決闘」という小品の描写に、時々はッと思うほどの、憎々しいくらいの容赦なき箇所の在ることは、慧眼の読者は、既にお気づきのことと思います。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
誰々は、判らぬながらも、この邊の一箇所をぽつんと突いて、おのれの慧眼を誇る。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
誰々は、判らぬながらも、この辺の一箇所をぽつんと突いて、おのれの慧眼を誇る。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
ちょっと客を気易くさせる淡い影を壁の隅々に持たせ乍ら取付けた様な威厳、上ずった品位、慧眼のものが早くそれを見破ろうとする前に縦横からあらゆる角度の屈折光線がその作意をフォーカスする。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
殊にお蝶には両親という味方があって、ゆくゆくは吉之助を婿にしようかという意向のあることを、慧眼のお筆は早くも覚ったらしい。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
作例 · 標準
彼の慧眼は、美術品の真贋を見抜くことに長けている。
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新人の才能を慧眼で見抜き、彼は一流のプロデューサーとなった。
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あの批評家は慧眼の持ち主で、常に的確な評価を下す。
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