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近視眼

きんしがん
名詞頻度ランク #36643 · 青空 53
1
標準
myopia
文例 · 用例
何時の間にか、眼が悪くなって府下の有名な眼科医三四人に診察を乞うて見ると、云うことが皆同じである、曰く進行近視眼、曰く眼底充血、最後に当時最も雷名ありし、井上達也氏に見て貰うと、卒直なる同氏はいう、君の眼は瀬戸物にひびが入った様なものじゃ。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
処が八度の近視眼鏡を二つ掛ける吾輩は、とう/\其顔を能く見覚える事も出来なくて終つた。
伊藤左千夫 『悲しき玩具』を読む 青空文庫
彼女が臘虎の外套に顔をうずめて銀色の夜半の灯のもとを、二、三歩すすまないうちに、金格子の門衛室の扉がひらいて青馬のような近視眼鏡をかけた小肥なボッブの女が小走りにちかづくと、悪意のあることばで、「やあ、奥さん。
吉行エイスケ 女百貨店 青空文庫
」 太田ミサコはとっさに記者の近視眼のめがねのしたで、ずるそうな意志が図解されているのをみとめた。
吉行エイスケ 女百貨店 青空文庫
座敷では袂へ忍ばす金縁の度装の硝子を光々さした、千鳥と云う、……女学生あがりで稲葉家第一の口上|言が、廂髪の阿古屋と云う覚悟をして度胸を据えて腰を据えて、もう一つ近視眼を据えて、框へ出て、はッと悪く落着いた切口上。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
これ、それではあの近視眼は……いえ、謂わして下さいよ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
一体近視眼は其方の何だい。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
極度の近視眼のため、丙種でした、恥ずかしい気がします、と私の家へ遊びに来て報告した。
太宰治 律子と貞子 青空文庫