畢生
ひっせい
名詞副詞
標準
lifetime
文例 · 用例
出征する年少の友人の旗に、男児|畢生危機一髪、と書いてやりました。
— 太宰治 『春』 青空文庫
父が家霊に対して畢生の申訳に尽力して架した長橋である。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
生来気の弱い人らしく、畢生の望みはどうかして一度、声を出して唄を謡ってみたいということであった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
斯くて婦人が無体にも予が寝し衾をかゝげつゝ、衝と身を入るゝに絶叫して、護謨球の如く飛上り、室の外に転出でて畢生の力を籠め、艶魔を封ずるかの如く、襖を圧へて立ちけるまでは、自分なせし業とは思はず、祈念を凝せる神仏がしかなさしめしを信ずるなり。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
吉六は東栄に扮した後、畢生東鯉と号したが、東は東栄の役を記念したので、鯉は香以の鯉角から取ったのである。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
許されて自宅に帰り、そこで謹慎するようになってから、はじめて、彼は、自分がこの一月狂乱にとり紛れて己が畢生の事業たる修史のことを忘れ果てていたこと、しかし、表面は忘れていたにもかかわらず、その仕事への無意識の関心が彼を自殺から阻む役目を隠々のうちにつとめていたことに気がついた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
此が畢生の失策であつた。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
卒業論文には、国史は自分が畢生の事業として研究する積りでいるのだから、苛くも筆を著けたくないと云って、古代|印度史の中から、「迦膩色迦王と仏典結集」と云う題を選んだ。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
作例 · 標準
彼は畢生の傑作を残した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
畢生の努力が実を結んだ瞬間だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その研究は、彼の畢生のテーマとなった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash