痴愚
ちぐ
名詞
標準
imbecility
文例 · 用例
凡そ子供つぽい痴愚が演ぜられる。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
私は鳥羽僧正の戯画を見る時に、そこに描かれた動物の群から人間の痴愚をさしつけれれる。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
彼の犀利な眼にはおそらく人間のあらゆる偏見や痴愚が眼につき過ぎて困るだろうという事は想像するに難くない。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
それからまた鹿狩りの場に現われた貴族的なスポーツ風景は国粋主義の紳士淑女を喜ばすものであり、シャトーにおける生活の空虚と痴愚を露骨に風刺する多数の画面は卑近な民衆イデオロギーに迎合するものであろう。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
感傷は理智を拒まず、却つて必然に之を抱擁す、感傷とは痴愚の謂にあらず、自覺せざる哲理なり、前提を忘れたる結論なり。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
乗円 大恩教王の御教は日月輪の如く明かれども、波羅密多の岸は遠く、鈍根痴愚の我等風情に求道の道は中々の難渋、それ故に互に諫め励まし、過あれば戒め懲らし、よしや歩は遅からうとも、いやさ精進懈怠はあるまいと、誓ひし言葉を覚えて居やるか。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
光悦身に余りながら私はなほ自身の救ふ可らざる痴愚を感ずる。
— 北原白秋 『雲母集』 青空文庫
あるいは、言ってよければ、何か人の嫌う病にかかった、たとえばハンセン病とか痴愚になったとか。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
作例 · 標準
彼は痴愚ではないが、判断力が少し鈍い。
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