海門
かいもん
名詞
標準
strait
文例 · 用例
それにしても、たとえば海門岳が昔は開聞でヒラキキと呼ばれ、ヒラキキ神社があるなどと言われるとちょっと迷わされるが、よくよく考えてみるとむしろカイモンが始めであろうとも考えられる節があり、千島のカイモンと同系と考えるほうがよさそうにも思われ、少なくも両方に同等の蓋然性がある。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
みるみる殖えて行く、線路の上の人だかりを横眼に見ながら、手近い法文科の門を潜って、生徒がウロウロしている地下室を通り抜けて、人通りのすくない海門戸に出ると、やっと上衣を脱いで汗を拭いた。
— 夢野久作 『空を飛ぶパラソル』 青空文庫
あの世離れた崎の港、スラングのわるく際立たない島の娘の群、自然に見事な海門の形を成してゐる西郷の港、島前の出口から烏帽子岩、冠岩等を隔てゝ遙かに島後の大満寺山を眺めた形。
— 田山録弥 『隠岐がよひの船』 青空文庫
わだつみの波もとどろと来て鳴らす海門橋の橋柱かな おなじ折の歌。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
この陸門と海門とは、いずれも十数条の大地下道により大要塞に連絡せられてあった。
— 海野十三 『二、〇〇〇年戦争』 青空文庫
そのうちに、三時間は経過し、やがて四時間が空費されようとしたときにとつぜん一隻の潜水艦が、マイカ大要塞の海門をまもる海中|哨戒線にひっかかったというので、大さわぎとはなった。
— 海野十三 『二、〇〇〇年戦争』 青空文庫
また、その海門は、北方海岸一帯であった。
— 海野十三 『二、〇〇〇年戦争』 青空文庫
巨鬣掀潮噴雪花 万夫攅矛海門譁頼 山陽 * われ、すこしの閑をえて、以上の地に遊びたるは、二十八年、八月のことなりき。
— 蒲原有明 『松浦あがた』 青空文庫