煮えくり返る
にえくりかえる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to boil
文例 · 用例
ランプと聲、慰めと求めとが一つになつて、戀と不滿とが合體の氣分になつた時、渠はお鳥をそばに返り見て、自分の腹わたが煮えくり返るやうな熱情を取り押さへながら云つた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
神経が一遍に冴え返ってしまって、煮えくり返るほど腹が立って来るんです。
— 夢野久作 『狂人は笑う』 青空文庫
いろいろさまざまの妄想が、狭い胸の中で、もやくやもやくや煮えくり返る。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
先刻から、聞くともなしに、聞いていた勝平は、烈しい怒で胸の中が、煮えくり返るように思った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
一隊はまた坂上のくせ者めがけて逃がさじと駆けつける、残りの徒侍どもは矢を射こまれたなぞの御用駕籠をこれまたぐるりと取り巻いてご警固申しあげる、呼ぶ声、叫ぶ声、駆けこう足音、五十三次やれやれの宿の品川浜は、思わぬ珍事に煮えくり返るような騒ぎとなってしまいました。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
先刻から、聞くともなしに、聞いてゐた勝平は、烈しい怒で胸の中が、煮えくり返るやうに思つた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
煮えくり返るようなそうぞうしい階下の雑音の上に、おばけでも出て来そうに、女給部屋は淋しいのだ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
南鮮沿海に煮えくり返るような評判だった。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
作例 · 標準
嘘をついて私を裏切った彼の態度に、はらわたが煮えくり返るような思いがした。
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自分のミスを部下のせいにした上司の言葉を聞き、怒りで煮えくり返る。
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不当な差別を受ける人々を目の当たりにして、義憤で胸の中が煮えくり返った。
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