各藩
かくはん
名詞
標準
each (feudal) domain
文例 · 用例
幕末になっては、幕臣は勿論、各藩士といえども、かたき討のために暇を願うということは許されなかった。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
一時みな弘前県に合併せしが、同年十一月弘前県を廃し、青森県を置き、前記の各藩を以て其管下とせしも、後|二戸郡を岩手県に附し、以て今日に到れり。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
それから藤原氏三代百余年間の平泉の栄華があり、文治五年、源頼朝に依つて奥州は平定せられ、もうその頃から、私たちの教科書はいよいよ東北地方から遠ざかり、明治維新にも奥州諸藩は、ただちよつと立つて裾をはたいて坐り直したといふだけの形で、薩長土の各藩に於けるが如き積極性は認められない。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
然るに各藩の執政者にして杞憂ある者は法を厳にし、戒を布きて、以て風俗の狂瀾を遮ぎり止めんと試みけれども、遂に如何ともする能はず。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
有名な野村|望東尼を仲介として西郷、高杉の諸豪は勿論、その他の各藩の英傑が盛んに筑前藩と交渉した形勢は、筆者の幼少の時に屡々、祖父母から語って聞かされた事である。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
ところでここで今一つ、了解しておいてもらわねばならぬ事は、昔の各藩の藩士が日本の国体を知らなかった……換言すれば昔の武士というものは、自分の藩主以外に主君というものは認識していなかった事である。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
すくなくとも王政維新なる標語を各藩に徹底させるのが、どうして、あんなに骨が折れたのかと不思議の感に打たれるので、黒田藩では特にこうした傾向が甚しかった事が窺われるようである。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
その範囲は、上は親王、五摂家、親藩、大名から下は各藩の下士、浪人にまで及んだ大規模のものである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、各藩は参勤交代で江戸と国元を往復した。
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幕末には、各藩が独自の近代化政策を推し進めた。
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廃藩置県により、各藩は解体され、新たな県が設置された。
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