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マスト

マスト
名詞頻度ランク #23293 · 青空 308
1
標準
must (juice of grapes or other fruit prior to fermentation into wine)
文例 · 用例
その沖の可なり此方と思はれるあたりに、海の中からマストがのぞいてゐる。
――世の母びと達に捧ぐ―― 一つの境涯 青空文庫
そのマストは黒い、それも煤煙のやうに黒い、――黒い、黒い、黒い……それこそはあの有名な旅順閉塞隊が、沈めた船のマストなのである。
――世の母びと達に捧ぐ―― 一つの境涯 青空文庫
「その時はまだ、閉塞隊の沈めた船のマストが、海の上にのぞいてをつた」と、貧血した母の顔が、遠くの物でも見てゐるやうに、それでもそんな時にはなにか生々と、後年私の生後七ヶ月の頃のことを語つて呉れるたびに、私は何時も決つて右のやうな風景を心に思ひ浮べるのである。
――世の母びと達に捧ぐ―― 一つの境涯 青空文庫
私の此の眼も、慥かに一度は、そのマストを映したことであつたらうが、もとより記臆してゐる由もない。
――世の母びと達に捧ぐ―― 一つの境涯 青空文庫
看護衣のまゝで抱かれるのは少しいやでもあつたけれど、心底可愛さうに抱いてるのにそんなことも云へなかつた……」と、母の話はマストの次には岡宮さんである。
――世の母びと達に捧ぐ―― 一つの境涯 青空文庫
あゝそこにはクリスマストリイのやうにまっ青な唐檜かもみの木がたってその中にはたくさんのたくさんの豆電燈がまるで千の蛍でも集ったやうについてゐました。
宮沢賢治 銀河鉄道の夜 青空文庫
マストの上には銀河がぎらぎらと凄いように冴えて、立体的な光の帯が船をはすかいに流れている。
寺田寅彦 札幌まで 青空文庫
埠頭に碇泊している船舶のマストにセイラーが双眼鏡をもってよじ登っていた。
吉行エイスケ スポールティフな娼婦 青空文庫
作例 · 標準
ワイン醸造では、発酵前のブドウ果汁をマストと呼ぶ。
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この地域のワイナリーでは、高品質なマストからワインを造っている。
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マストの甘い香りが、醸造所に満ちていた。
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