神変
しんぺん
名詞
標準
miracle
文例 · 用例
というのは、その小説の主人公である白痴の貴族が、丁度その僕と同じ精神変質者であったからだ。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
その頃からいつとなく感得したものとみえて、仔細あって、あの白痴に身を任せて山に籠ってからは神変不思議、年を経るに従うて神通自在じゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
小角は孔雀明王咒を持してそういうようになったというが、なるほど孔雀明王などのような豪気なものを祈って修法成就したら神変奇特も出来る訳か知らぬけれど、小角の時はまだ孔雀明王についての何もが唐で出ていなかったように思われる。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
といふのは、その小説の主人公である白痴の貴族が、丁度その僕と同じ精神変質者であつたからだ。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
「海は、南洋の海は……」現実を夢にし、夢を現実にして呉れる、神変不思議の力を持っている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
其の頃からいつとなく感得したものと見えて、仔細あつて、那の白痴に身を任せて山に籠つてからは神変不思議、年を経るに従ふて神通自在ぢや、はじめは体を押つけたのが、足ばかりとなり、手さきとなり、果は間を隔てゝ居ても、道を迷ふた旅人は嬢様が思ふまゝはツといふ呼吸で変ずるわ。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
まず飛行の術とは、甲賀五十三家の内、特にわが戸沢図書虎家のみに伝わる秘法中の秘法、日の下によって最も気を負える鷲の飛ぶよりも速く、江戸の男を長崎で、一夜の内に討ち果し得るという神変不可思議の術じゃ。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
洞の奥で巨鼇の背に座った黒卵道人も、それを取囲む数十の弟子たちも、口にすることといえば、すべて神変不可思議の法術のことばかり。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
作例 · 標準
絶望的な状況からの生還は、まさに神変としか言いようがなかった。
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病が奇跡的に治ったのは、医者も驚くほどの神変だった。
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その老僧は、数々の神変を起こしたと伝えられている。
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