町住
ちょうじゅう
名詞
標準
public housing operated by a town
文例 · 用例
長く染みこんで来た都会趣味や町住ひらしい家庭気分が彼には煩はしくなつてゐたが、その癖彼はまた二十年住みなれた家を離れかねて、家を造築して見たり、最近は又増築工事の時破壊された庭を造り直したりして、兎角居住に迷ひがちな自身の気持を強ひても落着けようとしてゐた。
— 徳田秋聲 『芭蕉と歯朶』 青空文庫
実際、江戸の町住居をしたとき、通りがかりの若衆が同じ定紋を付けているのを見て、すわや敵の縁者とばかり、後をつけて行って、彼が敵とは縁も由縁もない、旗本の三男であることを、突き止めたことさえある。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
「まだ町住いの事は御存じないのだから、失礼ながらわたしたち夫婦でお指図をいたして上げます」といったのである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
吉野は勝久の事を町住いに馴れぬといった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
勝四郎の名は今飯田町住の五番弟子が襲いでいる。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
」移転は町住ひを去つて屋敷住ひに就くのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
当時小川町住の奥医師であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
家といへば、震災前までは東京の下町住宅には、よい好みの各階級、好きさまざまの良い家が澤山あつた。
— 長谷川時雨 『家』 青空文庫