嫁ぎ先
とつぎさき
名詞
標準
family a woman has married into
文例 · 用例
ところが、嫁ぎ先の寺田屋へ着いてみると姑のお定はなにか思ってかきゅうに頭痛を触れて、祝言の席へも顔を見せない、お定は寺田屋の後妻で新郎の伊助には継母だ。
— 織田作之助 『螢』 青空文庫
私は山木へ嫁いだばかりで、お金などそんなに自由になるわけは無し、また、嫁ぎ先のお金を、里の弟へこっそり融通してやるなど、たいへん工合いの悪い事のようにも思われたので、里から私に附き添って来たばあやのお関さんと相談して、私の腕輪や、頸飾りや、ドレスを売った。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
その婦人の嫁ぎ先の主人が東京に出て大工をしていた関係から、矢代の家の破損の部分を直して貰いたいと頼んでやった手紙の返事が、すぐ来た中に、「今日子供が自動車に跳ねられて死にましたものですから、悲しくてごたごたいたしております。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
志津は四五日前、この冬死んだ妹の嫁ぎ先へ漸くの思ひで米を借りに行って来た時の事を思ふと思はず冷汗が流れる様な気がした。
— 金田千鶴 『夏蚕時』 青空文庫
生家は没落して、今では妹の嫁ぎ先きが池袋で果物屋をしているのがあるきりだという。
— 田畑修一郎 『石ころ路』 青空文庫
家内は、明日から冬休みに入るのであるから友達の家へ遊びに寄ったか、それとも自分の里方である学校から一里ばかり離れた村の方へ行ったか、あるいは妹の嫁ぎ先の家へまわったかも知れない。
— 佐藤垢石 『盗難』 青空文庫
里方から、妹の嫁ぎ先へ電話をかけて様子を尋ねた。
— 佐藤垢石 『盗難』 青空文庫
私も旗本のハシクレだが、姓はなんと仰有るのだね」「嫁ぎ先の姓ですけど、梶原というのです」 もしも暗闇でなければ、正二郎の見るも無慙な衝撃の色、駒子の胸に閃くものを与えた筈だが、いかんせん真の闇。
— その八 時計館の秘密 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
「嫁ぎ先では義両親と仲良くやっている?」と、久しぶりに帰省した娘を母が気遣った。
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彼女の嫁ぎ先は老舗の旅館で、若女将として修行する日々は想像以上に多忙だった。
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嫁ぎ先の家風に馴染めるか不安だったが、温かい家族に囲まれて今は幸せに暮らしている。
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