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銀貨

ぎんか
名詞頻度ランク #36843 · 青空 1123
1
標準
silver coin
文例 · 用例
『足を蹈んだのは僕が惡かつた、惡かつたから謝罪る、ねえ君、これは僅かだけれど膏藥代に、な、納めて呉れ玉へ、さあ』對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「呵」と叫んで紳士は身を轉換した。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
途端、目標を外れた銀貨はチチンと小石に衝突つて、跳返つて、囘轉つてベタリ。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
次の日はポツオリに行って腹立たしくうるさい案内者に悩まされながらセラピスの寺の柱に残る地盤昇降の跡を見、ソルファタラ旧火口の噴煙を調べ、汚い家でスパゲッティの昼食を食って、帰りの電車で、贋銀貨をつかまされた外にはあまり人間味のある記憶が保存されていない。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
するとさっきの白服を着た人がやっぱりだまって小さな銀貨を一つジョバンニに渡しました。
宮沢賢治 銀河鉄道の夜 青空文庫
君は十錢銀貨を固く握つて、賣店の前を幾度か往復した。
萩原朔太郎 室生犀星に與ふ 青空文庫
彼女は、机の引き出しから一円銀貨を掴んできた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
床篦子、卓子、机子、花模様の茶壺、旅行鞄、銀貨の山。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
地下の秘密室にかくして置いた銀貨まで、あとで帰って行ってみるとなくなっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫