残り物
のこりもの
名詞頻度ランク #37666 · 青空 50 例
標準
leftovers (esp. food)
文例 · 用例
かの女の残り物で酒を飲んでは大方ばあやと遊んで帰って行った。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
「ろくろ首の観世物なんぞは、江戸時代からの残り物ですが、今に廃らないのも不思議です。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
東京の到る処に昔の江戸の残り物があった。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
「残り物ですがどうです」 一人の同級生は菓子の袋を割いて舎監の前に置いた。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
昨夜の残肴冷酒をいたゞく、残り物によろこびあり!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
しかし個人に重きを置かない社会にあっては、ヒーローを首肯わない世においては、自他の懸隔差等を無視する平等観の盛んな時代においては、崇拝畏敬の念を迷信の残り物のごとく取り扱う国柄においては、思うほどの功果の出て来ないのはもちろんであります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
民衆は紳士閥芸術の残り物を集めるよりも、もっと遥かに善いしなけれければならない事を持っている。
— 大杉栄 『新しき世界の為めの新しき芸術』 青空文庫
各クラブの自主的な演劇研究会は、職業組合ソヴェトの統制の下に、どしどし新しい技術と俳優で、その五ヵ年計画に参加しているが、婦人労働者の中からも当然新らしい政治意識をもった、まるでこれまでのブルジョア的な残り物を持った女優とは成立ちから違う女優が出つつある。
— 宮本百合子 『ソヴェト同盟の芝居・キネマ・ラジオ』 青空文庫