見入る
みいる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
to gaze (at)
文例 · 用例
さゝやかなる庭の池水にゆられて見ゆるかげ物いふやうにて、手すりめきたる所に寄りて久しう見入るれば、はじめは浮きたるやうなりしも次第に底ふかく、この池の深さいくばくとも量られぬ心地になりて、月はそのそこの底のいと深くに住らん物のやうに思はれぬ。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
高い額と、高く長い鼻と、せばまつた眉の下でぢつと物を見入る大きな隻眼とを持つた彼れの顏は、その日は殊更らに緊張してゐた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
「いい体格だね、」と私は惚れ惚れしてそれを飽かず見入るのであつた。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
妹娘のお絹はこどものように、姉のあとについて一々、姉のすることを覗いて来たが、今は台俎板の傍に立って笊の中の蔬菜を見入る。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
いんぎんにまめに自分の面倒を見た若いときの妻の親切といふものは、一つも心に留つて居ないのに、綻びて仕舞つたやうになつた彼女が、ただわけもなくときどき自分の眼を見入るその眼を見ると、結婚して以来はじめて了解仕合つたといふ感じがするのであつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
(手にしながら姿見に見入る。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
が、右手に捧げた橘に見入るのであろう、寂しく目を閉じていたと云う。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
彼は確かに金は溜まっているね」 そして斜に丘へ射し渡る秋の夕陽の寂光にすかして彼はあらためて自分の掌を見入るのであった。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
作例 · 標準
美術館の静寂の中で、彼女は一枚の絵画に吸い込まれるように見入っていた。
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夕暮れ時、水平線に沈んでいく夕日の美しさに、思わず足を止めて見入った。
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水槽の中を優雅に泳ぐクラゲの動きを見入っていると、心が落ち着いてくる。
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標準
to fascinate
作例 · 標準
その歌姫の透き通るような歌声は、聴衆の心を一瞬で見入ってしまった。
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彼の語る冒険譚の面白さに、子供たちは皆、魔法をかけられたように見入った。
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名優の魂のこもった演技は、観客を劇の世界へと完全に見入らせた。
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