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魅入る

みいる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to fascinate
文例 · 用例
肩を並べて拝殿横の渡殿までやって来ると、魅入るような目を向けて大年増に何かささやきながら、暗い裏庭へ送りこんでおいて、合い図のように渡殿の奥をさしまねきました。
首つり五人男 右門捕物帖 青空文庫
待ちうけながら、同じ魅入るような目で笑いかけると、何が恥ずかしいのか、ぱっとほおに朱紅を散らした娘の肩をなでさするようにして、すうとまた、いま出てきた内陣の奥へ消えました。
首つり五人男 右門捕物帖 青空文庫
憚ながら此松太郎には、五分の隙もござらねば、妖怪の魅入る可き道理ござらぬ!
国枝史郎 高島異誌 青空文庫
此時|何処から飛出したか、「…………」 黙って女優の行手に立ち塞がったのは、腐ったソフトを鷲掴みに、素袷を着流した痩せた男、百舌の巣のような髪の下から妙に大きい眼が二つ、魅入るように美しい女優の顔を見詰めます。
野村胡堂 踊る美人像 青空文庫
歡喜天の異樣な象頭の額に輝やく夜光の珠が、火の如く燃えて、魅入るやうに平次を睨むのです。
江戸の夜光石 錢形平次捕物控 青空文庫
五人女にも、於七が吉三のところへ夜決心してしのんで行って、突如、からからと鈴の音、たちまち小僧に、あれ、おじょうさんは、よいことを、と叫ばれ、ひたと両手合せて小僧にたのみいる、ところがあったと覚えているが、あの思わざる鈴の音には読むものすべて、はっと魂消したにちがいない。
太宰治 音に就いて 青空文庫
一歩境内に踏みいると、乱雑なる町家から仕切られて、吉野山の杉林を見るような、幽邃なる杉並木が、富士の女神にさす背光を、支持する大柱であるかの如く、大鳥居まで直線の路をはさんで、森厳に行列している。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
早瀬 (うつむいて頷いてのみいる、堪りかねて)俺も世帯を持っちゃいないよ。
泉鏡花 湯島の境内 青空文庫
作例 · 標準
美しすぎる宝石に魅入られて、男は破滅への道を歩み始めた。
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深い森の奥には、人を魅入って二度と帰さない魔物が住んでいるという。
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あまりの絶景に魅入ってしまい、その場から一歩も動けなくなった。
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