離角
りかく
名詞
標準
elongation
文例 · 用例
私がホテルの寝床からそのまま父の輸出綿花事務所へやってくると、夜の疲労をぬりかくした、濃化粧したタイピストが電話機の電鍵を敲くように、昨夜の記憶を白紙にうずめていた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
いったい顔ばかりでなく、静物でもなんでも、あまり輪郭をはっきりかくと絵が堅すぎてかえって実感がなくなるようである。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
葉の裏だけがじりじり枯れて虫に食われているのだが、それをこっそりかくして置いて、散るまで青いふりをする。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
(隣の部屋から画箱を持ち出して捜しながら歌う)「一本ガランスをつくせよ空もガランスに塗れ木もガランスに描け草もガランスに描け天皇もガランスにて描き奉れ神をもガランスにて描き奉れためらうな、恥じるなまっすぐにゆけ汝の貧乏を一本のガランスにて塗りかくせ」村山|槐多も貧乏して死んだんだ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
それからまた、森はみどりの色をしていて、木の枝と枝とのあいだに、見えたりかくれたりするさかなたちは、美しい、高い声で、楽しい歌をうたうということも、ふしぎに思われました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
こんもりとした大きな森のあいだには、お城や農園が見えたりかくれたりしています。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
おかげで、モミの木は、すっかりかくれてしまいました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『モミの木』 青空文庫
それから、ひらたい地図みたいになって、やがて、霧と雲の中に、すっかりかくれてしまいました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『わるい王さま(伝説)』 青空文庫
作例 · 標準
天文学では、惑星の軌道計算に離角の概念が用いられる。
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今回の観測では、特定の星と彗星の離角を測定した。
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離角が小さい天体は、地上からの観測が難しい場合が多い。
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