離隔
りかく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
isolation
文例 · 用例
私は従来の風景論者のように、火山ばかりを抽き出して、他の山岳から離隔して、それを特色とすることを好まない、またこの頃の一部の若い人たちのように、日本アルプスからとかく、火山を継子扱いにして扉の外に突き出すことにも、与みされない。
— 小島烏水 『日本山岳景の特色』 青空文庫
吾人は文学なる者をして何時の時代に於ても、必らず政治と離隔せしめざるべからずと論ずるものにあらず。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
日光を遮断する鉄塀は比しく彼女をも我より離隔して、雁の通ふべき空もなし、夢てふもの世にたのむべきものならば、我は彼女と相談る時なきにあらず、然れどもその夢もはかなや、始めに我をたばかりて、後にはおそろしき悪蛇の我を巻きしむるに終る事多し。
— 北村透谷 『我牢獄』 青空文庫
幼年学校生徒や士官候補生に特別の軍服を着せ、士官候補生を別室に収容して兵と離隔し身の廻りを当番兵に為さしむる等も貴族的教育の模倣の遺風である。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
お光は自分の心に不可抗な不安と離隔と、一切を知るものの寂しさを感じて来たからだった。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
法規上避病院は設けられてゐても、監視は行き屆かないから、離隔されてゐる者も近くにゐる漁船に乘つてこつそり歸つて來たり、あるひは若い男だと泳いで歸つて來たりするのだつた。
— 正宗白鳥 『避病院』 青空文庫
両者の間には自然の造った溝があって、御互を離隔していた。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
その上家が流されたのがどこで、宝物を掘出したのがどこか、まるで不明なのをいっこう構わずに、それが当然であるごとくに話して行く様子が、いかにも自分の今いる温泉の宿を、浮世から遠くへ離隔して、どんな便りも噂のほかには這入ってこられない山里に変化してしまったところに一種の面白味があった。
— 夏目漱石 『思い出す事など』 青空文庫
作例 · 標準
感染症の拡大を防ぐため、物理的な離隔が求められている。
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長年の友情も、遠距離での離隔が続くと自然と疎遠になることがある。
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心理的な離隔は、時に物理的な距離よりも大きな隔たりを生む。
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