狼狽える
うろたえる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to be flustered
文例 · 用例
と、俎に向った処――鮒と鯛のつくりものに庖丁を構えたばかりで、鱗を、ふき、魚頭を、がりり、というだけを、吶る、あせる、狼狽える、胴忘れをしてとぼん、としている。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
」 と少しばかり狼狽える。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
覚悟をしておれば、何も狼狽えることはない」 十三人の中では、いちばん身分の高い築麻市左衛門が、左の手で首筋を叩きながら、快活に笑ったが、それに次いで、誰も笑い出す者はなかった。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
勘次の母の吝嗇加減を知っていればそれだけ、秋三には彼女の狼狽える様子が眼に見えた。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
が、何も狼狽えることはない。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
そうしたなら、どんなに向うの二人は狼狽えることだろう。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
心をそのまま抛ったらかして、狼狽えるわけにはいくまいじゃないか。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
えらい事になった、こんな時|狼狽えるではない、と言っても別に心の落著けようもないのだ。
— 河東碧梧桐 『登山は冒険なり』 青空文庫