濁流
だくりゅう
名詞
標準
muddy stream
文例 · 用例
腰を抜かしながらも、私は子供たちを両手で捧げて、死の濁流へ呑まれないやうにしてゐたのである。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
四 黒竜江の結氷が轟音とともに破れ、氷塊は、濁流に押し流されて動きだす春がきた。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
南伊豆は七月上旬の事で、私の泊っていた小さい温泉宿は、濁流に呑まれ、もう少しのところで、押し流されるところであった。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
汽車、利根川の鉄橋に差し掛かれば、雨はますます激しく、ただ見る、河水は氾濫して両岸湖水のごとく、濁流|滔々田畑を荒し回り、今にも押流されそうな人家も数軒見える。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
禿頭に捩じ鉢巻で、血眼になって家財道具を運ぶ老爺もあれば、尻も臍もあらわに着物を掀り上げ、濁流中で狂気のように立騒いでいる女も見える。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
翌日午前七時、昨日までの雨に引替えてギラギラ光る太陽に射られながら水戸出発、右に久慈川の濁流を眺めつつ進む。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
風は※々と両腋に起こりて毛髪|竪ち、道はさながら河のごとく、濁流脚下に奔注して、身はこれ虚空を転ぶに似たり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
私ひとりが、デンマークの為だのハムレット王家の為だのと緊張してみたところで、濁流に浮んでいる藁のようです、押し流されてしまいます。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
作例 · 標準
台風で増水した川が、恐ろしいほどの濁流となって橋を飲み込もうとしていた。
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濁流の中を流される流木が、次々と下流へと運ばれた。
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救助隊は濁流に足を取られないよう、ロープを張って慎重に活動した。
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ウィキペディア曖昧さ回避
濁流(だくりゅう)
映画
- 濁流 (1928年の映画) — 1928年の日本映画。監督は押本七之輔。
- 濁流 (1934年の映画) — 1934年のアメリカ映画。監督はローウェル・シャーマン。
- 濁流 (1947年の映画) — 1947年のフランス映画。監督はエドモン・T・グレヴィル。
- 濁流 (1957年の映画) — 1957年のフランス映画。監督はマルセル・カミュ。
出典: 濁流 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0