同気
どうき
名詞
標準
same temperament
文例 · 用例
こは高田駄平とて、横浜に住める高利貸にて、得三とは同気相集る別懇の間柄なれば、非義非道をもって有名く、人の活血を火吸器と渾名のある男なり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
かくの如く観じ来れば、後に到って、この藤野先生と周さんと私と三人が結んだあの親密な同盟も、何の事は無い、日本語不自由組の同気相求めた結果のものに過ぎなかったのではないか、と情け無い気持にもなるが、しかし、それは、あまりにもふざけた冗談の推論かも知れない。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
が、「爰将門妻去夫留、忿怨不少」「件妻背同気之中、迯帰於夫家」とあるところを見ると、妻が拘はれたやうでもある。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
地殻に阻まれた地球の情熱が僅に必死と噴き出したものがこれらの山である以上、先生が同気相求めてこの山に結ぶのは、当然ではありますまいか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
同気相求むる三人があつまって、酒を飲んだり、花をひいたりして遊んでいるうちに、善昌の金廻りのいいのを見て、色と慾とで覚光は係り合いを付けてしまった。
— 蝶合戦 『半七捕物帳』 青空文庫
こいつらは今日でいう不良少女で、肩揚げのおりないうちに自分たちの親の家を飛び出して、同気相求むる三人が一つ仲間になって、万引や巾着切りや板の間稼ぎなどをやっていたんですが、下町の方でだんだんに人の眼について来たので、このごろは武家の娘らしい姿に化けて、専ら山の手の方を荒しあるいていたんです。
— 雷獣と蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
大抵は質の悪い御家人どもや、お城坊主の道楽息子どもや、或いは市中の無頼漢どもが、同気相求むる徒党を組んで、軍用金などという体裁の好い名目のもとに、理不尽の押借りや強盗を働くのである。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
『本草綱目』蚕の条などに竜馬同気と云々種々理由あるべきも、まずは海馬楊枝魚海天狗など竜馬折衷の魚が竜棲むてふなる海中に少なからぬが一の主因だろう。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
同気相求む、というように彼らはすぐに意気投合した。
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彼は私と同気で、同じ趣味を持っている。
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同気の友人と語り合う時間は何よりも楽しい。
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