鋩
へさき
名詞
標準
the tip of a spear
文例 · 用例
正宗相伝の銀河に擬う大湾に、火焔|鋩子の返りが切先長く垂れて水気が滴るよう……中心に「建武五年。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
飛だ御娯のお邪魔を致しまして、間さん、誠に私相済みませんで御座いました」 その眼色は怨の鋩を露して、男の面上を貫かんとやうに緊く見据ゑたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
※呀と貫一の号ぶ時、妙くも彼は跂起きざまに突来る鋩を危く外して、「あれ、貫一さん!
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
」 声震はせて縋ると見れば、宮は男の膝の上なる鋩目掛けて岸破と伏したり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
料理屋の軒近くまで夜霧が深くかかつて來て、電燈の光が光鋩もなくぼんやりと濡れてかがやいてゐるのを前にして、東京生れの妓が靜かに爪彈か何かで三味線を彈いてゐるさまなどがをりをり繪になつて私の眼に映つて見えた。
— 田山花袋 『日光』 青空文庫
が、基康が、その鋒鋩を避けて相手にしないので、今度は自分を捨てて行こうとする成経と康頼に食ってかかった。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
薔薇と鮪と芍薬と、鯛とマーガレットの段階の上で、今しも日光室の多角な面が、夕日に輝きながら鋭い光鋩を眼のように放っていた。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
探海燈の光鋩が廻って来ると、塀を攀じ登っている群衆の背中が、蟻のように浮き上った。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
作例 · 標準
名工の手によって鍛え上げられた槍の鋩は、月光を反射して鋭く冷たい光を放っていた。
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敵の攻撃をかわしながら、彼は槍の鋩を一瞬の隙を突いて突き出した。
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博物館に展示されている古い槍の鋩は、今なお当時の切れ味を予感させる鋭さを保っている。
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