浅手
あさで
名詞
標準
slight wound
文例 · 用例
肩に一太刀あびせるが浅手である。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
奥様もつづいて自害と覚悟しましたが、わたくしが早く押さえたので、幸いに疵は浅手で済みました。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
どっちも二、三ヵ所の浅手を負った後に、刃物を捨てて組討ちになったらしく、二人は堅く引っ組んだままで池の中へころげ落ちていた。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
刃物の傷はみな浅手で命にかかわるようなことはなかったが、池へころげ落ちた時に、長太郎は運悪く泥深いところへ顔を突っ込んだので、そのまま息が止まってしまった。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
取りあえず金右衛門を辻番所へ担ぎ込んで、近所の医者を呼んで手当てを加えると、傷は案外の浅手で一命にかかわるような事はあるまいと云うので、これはまず少しく安心した。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
一方の野口武助はともかくも侍ですから、かたきの森山郡兵衛を首尾よく仕留めましたが、こっちは町人の悲しさにどうもうまく行かないで、斬るには斬ったが案外の浅手でした。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし金右衛門は浅手のために早く癒りました。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
九十郎は浅手でしたが、九兵衛は死んでしまいました。
— 妖狐伝 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
浅手の例文