御伽
おとぎ
名詞
標準
attending (upon)
文例 · 用例
かうしたじめ/\した池沼のほとりの雰囲気はいつも自分の頭の何処かに幼ない頃から巣くつてゐる色々な御伽噺中の妖精を思出すやうである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
こうしたじめじめした池沼のほとりの雰囲気はいつも自分の頭のどこかに幼い頃から巣くっている色々な御伽噺中の妖精を思い出すようである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
老人は襖に背をもたせて御伽噺の本を眼鏡でたどっていた。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
私が読書している隣りの室で、八重子と宗二とがひそひそ話し合っては、宗二が何か半紙へ書いていると思ったら、それは八重子作の御伽噺を兄が筆記しているのであった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
顕微鏡下の世界の驚異にはしかし御伽噺作者などの思いも付かなかったものがあるらしい。
— 寺田寅彦 『高原』 青空文庫
慰にとのたまふにぞ、苦しき御伽を勤むると思ひつも、石を噛み、砂を嘗むる心地して、珍菜佳肴も味無く、やう/\に伴食すれば、幼君太く興じ給ひ、「何なりとも氣に協ひたるを、飽まで食すべし」と強附け/\、御菓子、濃茶、薄茶、などを籠中所狹きまで給はりつ。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
そして又其の靈光神威に勵まされたことは、御伽談の魔力ある寶物を掌裏にした人が、一切の困苦や厄難を物の數ともせざるが如く、如何に二人に無限の希望と怡悦と勇氣とを與へて、四圍の慘苦の光景に堪へ、一身の氣分を緊張せしめた事で有らう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
……ついては、新蕎麦の御祝儀に、爺が貴女に御伽を話す。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
fairy tale
作例 · 標準
例句