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隔心

かくしん異読 きゃくしん
名詞
1
標準
reserve
文例 · 用例
この女の前には自分はいつも素裸になつて居ると思つて、何の隔心を置かなかつた積りであつたが、それはまだこの女の本統を見きはめた上からのことではなかつた。
平出修 瘢痕 青空文庫
紙入の中は、しばらく指の尖で掻探さねばならなかったほど、可哀相に大切に蔵って、小さく、整然と畳んで、浜町の清正公の出世開運のお札と一所にしてあった、その新聞の切抜を出す、とお妙は早や隔心も無く、十年の馴染のように、横ざまに蓐に凭れながら、頸を伸して、待構えて、「ちょいと、どんなことが書いてあって。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
それ故論壇では紅葉の態度や硯友社の作風に慊らないで忌憚のない批評をしても、私交上には何の隔心も持たなかった。
――尾崎紅葉―― 硯友社の勃興と道程 青空文庫
女性の前に今まで膝も崩さなかった儀容と隔心とが、自然に撤廃されそうであった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
長者的語法は人を寛闊な精神の中に導き入れ、隔心のない声で語らせ、そして赤裸々に正直なところを打ち明けさせる。
高田保 貸家を探す話 青空文庫
一、両後見、互いに隔心なきこと。
第二部 樅ノ木は残った 青空文庫
おれも出してもいいと思う、さしてこだわるほどの条目ではない、隼人もみた筈だ」 ――はあ、第一は忠言あらば卑賤の者たりとも採用すべきこと、第二は親疎によって賞罰を軽重せず、阿諛の者を大敵とすること、第三は両後見、互いに隔心なきこと、以上でございました。
第二部 樅ノ木は残った 青空文庫
とにかくしんみりと身も心をも打ち込んで、靜かな感興を放肆にしてゐたに相違ない。
若山牧水 古い村 青空文庫
作例 · 標準
長年の親友だったはずなのに、いつからか二人の間には隔心が生まれていた。
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彼のよそよそしい態度は、私との間に隔心があることを示していた。
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些細な誤解が、夫婦の間に埋めがたい隔心を作ってしまった。
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腹を割って話したことで、ようやく互いの隔心が消えた。
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