磨りガラス
すりガラス
名詞
標準
ground glass
文例 · 用例
園を出ずれば丈高く肥えたる馬二頭立ちて、磨りガラス入りたる馬車に、三個の馬丁休らいたりき。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
鋭い斜光線の直射があなたのお机のわきの磨りガラスの窓障子へ光の閃端をうちあてると万遍なくお部屋の内部がオレンヂ色にあかるくなりますのね、そしてにわかに蒸暑くなるのでせう、あなたは急に汗を余計お出しになる。
— 岡本かの子 『一平氏に』 青空文庫
磨りガラスの障子がすこし開きかけになっていた。
— 田中貢太郎 『港の妖婦』 青空文庫
そこには磨りガラスのように埃の白く附着したガラス戸が彼の来るのを待っているように、ハンドルがはずれて口を細目に透けていた。
— 田中貢太郎 『港の妖婦』 青空文庫
自分の部屋の西向きの窓は永い間締切りにしてあるのだが、前の下宿の裏側と三間とは隔っていない壁板に西日が射して、それが自分の部屋の東向きの窓障子の磨りガラスに明るく映って、やはり日増に和らいでくる気候を思わせるのだが、電線を鳴らし、窓障子をガタピシさせている風の音には、まだまだ冬の脅威が残っていた。
— 葛西善蔵 『死児を産む』 青空文庫
だが、まだ浴場とのあいだに磨りガラスの戸がある。
— 江戸川乱歩 『暗黒星』 青空文庫
長さ数センチメートルの長い火花を写真レンズで郭大した像をすりガラスのスクリーンに映じ、その像を濃青色の濾光板を通して、暗黒にならされた目で注視すると、ある場合には光が火花の道に沿うて一方から他方へ流れるように見える。
— 寺田寅彦 『人魂の一つの場合』 青空文庫
店の前までくると、入口のすりガラスの大戸の前には、冬の午後の、かじかんだ日ざしをうけて、ひとつひとつの葉の先に、とげのあるらんの小さい鉢がふたつおいてありました。
— 新美南吉 『いぼ』 青空文庫
作例 · 標準
浴室の窓には、プライバシー保護のために磨りガラスが使われている。
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磨りガラス越しに、外を歩く人の影がぼんやりと見えた。
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「この磨りガラスは掃除が大変だけど、光の入り方が柔らかくていいわね」
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