馬手
ばしゅ
名詞
標準
stable boy
文例 · 用例
『やつちまへ』『疊ん仕舞へ』彌次馬の聲援、畢竟は我が味方と、芳は勇み立つて、無手と對手の襟髮を掴むや、馬手の下駄は宙を飛んで、その頬桁を見舞はんとす。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
直隆、景健の苦戦を見て、太郎太刀を「薙刀の如く」ふりかざし、馬手弓手当るを幸いに薙ぎ伏せ斬り伏せ、竪ざま横ざま、十文字に馳通り、向う者の兜の真向、鎧の袖、微塵になれやと斬って廻れば、流石の徳川勢も、直隆一人に斬り立てられ、直隆の向う所、四五十間四方は小田を返したる如くになった。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
王レーソスは戰陣の眞中に眠る、其駿馬手綱によりて並びつゝ戰車の端に繋がれぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
橋板がまた、がッたりがッたりいって、次第に近づいて来る、鼠色の洋服で、釦をはずして、胸を開けて、けばけばしゅう襟飾を出した、でっぷり紳士で、胸が小さくッて、下腹の方が図ぬけにはずんでふくれた、脚の短い、靴の大きな、帽子の高い、顔の長い、鼻の赤い、それは寒いからだ。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
時に江戸も御繁昌かな」「はっ、近年はまた殊のほかの御繁昌にて、それもみな上様の御代御泰平のみしるし、恐れながら土州めも、わがことのように喜ばしゅう存じあげておりまする儀にござります。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
香ばしゅう茶をいれるのじゃよ」 と、目つきの可愛い、クリクリ坊主の小僧に命じて、「これが、わしの侘住居じゃ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
お旅立と承りながら、何かととりまぎれお留守お見舞もいたしませず、しかしお恙なくお戻りなされて、喜ばしゅう存じます」 露月は冷たい、しかし悩ましい眼で呉羽之介をながめて言うのでした。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
「美味い、香ばしゅうて」「源蔵に涙をこぼさすなどは、おつな田作じゃ」 案外、評判がいいので、伝右衛門は欣しかった。
— 吉川英治 『べんがら炬燵』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は舞台上の役者たちを夢中で撮影し、カメラのシャッター音がバシャバシャと鳴り響いた。
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