依命
いめい
名詞-の形容詞名詞
標準
by order (of a superior)
文例 · 用例
田舎では草も木も石も人間くさい呼吸をして四方から私に話しかけ私に取りすがるが、都会ではぎっしり詰まった満員電車の乗客でも川原の石ころどうしのように黙ってめいめいが自分の事を考えている。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
刈り株ばかりの冬田の中を紅もめんやうこんもめんで頬かぶりをした若い衆が酒の勢いで縦横に駆け回るのはなかなか威勢がいい、近辺のスパルタ人種の子供らはめいめいに小さな凧を揚げてそれを大凧の尾にからみつかせ、その断片を掠奪しようと争うのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
二人はめいめい先年の絶大な恩を受けたこと、及びこの度の戦勝の祝をくどくどしく申し述べた。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
さてそんなことで、主人も私も東海道のことはすっかり忘れ果て、二人ともめいめいの用向きに没頭して、名古屋での仕事もほぼ片付いた晩に私たちはホテルの部屋で番茶を取り寄せながら雑談していた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
十字になった町のかどを、まがらうとしましたら、向ふの橋へ行く方の雑貨店の前で、黒い影やぼんやり白いシャツが入り乱れて、六七人の生徒らが、口笛を吹いたり笑ったりして、めいめい烏瓜の燈火を持ってやって来るのを見ました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待ってゐるめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
そしてあの姉弟はもうつかれてめいめいぐったり席によりかかって睡ってゐました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を実に何万といふ小さな鳥どもが幾組も幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
作例 · 標準
依命により、この件について調査を開始しました。
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彼は依命を帯び、極秘裏に敵地へ潜入した。
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上官の依命を受けた部隊は、速やかに前進した。
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「この資料は、依命によりあなたに渡すよう指示されています。」
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