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非常口

ひじょうぐち
名詞
1
標準
emergency exit
文例 · 用例
その場合に前述の甲型の人間が多いと、階段や非常口が一時に押し寄せる人波のために閉塞して、大量的殺人現象が発生するのである。
寺田寅彦 蒸発皿 青空文庫
私はいきなり向う隣の非常口の木戸の戸を開けた。
田中貢太郎 変災序記 青空文庫
そして、目的の病院へ著いたが、玄関の扉が締っているので、しかたなく死体を出入する非常口から入った。
田中貢太郎 天井裏の妖婆 青空文庫
お通はうかうかと立起りて、一歩を進め、二歩を行き、椽側に出で、庭に下り、開け忘れたりし裏の非常口よりふらふらと立出でて、いずこともなく歩み去りぬ。
泉鏡花 琵琶伝 青空文庫
目の下が、軒並の棟を貫いて、この家の三階へ、切立てのように掛けた、非常口の木の階段だったのが分りました。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
しかし、防火扉をあけて、二階の非常口へいくと、階段を昇りかけていた奴が立ちどまり、「おまえもトイレならいっておくけど、そこはもうふさがってるぞ」といった。
第1章 ローラーコースター、1966年 45回転の夏 青空文庫
四階の非常口のトイレにいくのだとばかり思っていた慶一は、浅井が中央ホールにはむかわず、逆にヴェランダへむかったので、思わず、「どこへいくんだよ」 ときいてから、しまった、と思った。
第1章 ローラーコースター、1966年 45回転の夏 青空文庫
見りゃあ、わかるだろ」 非常口ホールからヴェランダへ出ると、この寮を建てるためにけずられた裏山の、半分だけになった頂上が見え、むきだしの急斜面で、関東ローム層の成立ちを観察できる。
第1章 ローラーコースター、1966年 45回転の夏 青空文庫