中啓
ちゅうけい
名詞
標準
ceremonial folding fan
文例 · 用例
禰宜 (略装にて)いや、これこれ(中啓を挙げて、二十五座の一連に呼掛く)大分日もかげって参った。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
団十郎の秀吉、菊五郎の柴田勝家が呼びもので、これも日々の大入りであったが、この焼香場で勝家が無念のあまりに我が持っている中啓をひき裂くくだりがある。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
その中啓が普通のものでは気に入らないというので、菊五郎はわざわざそれを京都にあつらえて作らせた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
普通の小道具であったら、中啓一本ぐらいは何でもないのであるが、特別の好みとなると、それだけ余計な費用を要することになるのであった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
」「他に何んの用があろう、この名薬の製造主を、記録によって見付けるのでござる」「おお」 と叫ぶと謙信は中啓をトンと床へ突いた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
すると、大名の人形が、左手を小さ刀の柄にかけながら、右手の中啓で、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。
— 芥川龍之介 『野呂松人形』 青空文庫
「それがややしばらく続いた後、和尚は朱骨の中啓を挙げて、女の言葉を遮りながら、まずこの子を捨てた訳を話して聞かすように促しました。
— 芥川龍之介 『捨児』 青空文庫
この唄とともに、中啓の舞が初まるのでございますが、さすがに、名優の至芸と申すのでございましょうか、鐘にうらみの妄執が、浸みでているようでございます。
— 酒井嘉七 『京鹿子娘道成寺』 青空文庫
作例 · 標準
能楽師は舞台で中啓を手に、優雅な舞を披露した。
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神職が祭儀の際に持つ中啓は、特別な意味を持つ。
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中啓は、日本の伝統芸能において重要な小道具の一つである。
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ウィキペディア
中啓(ちゅうけい)とは、扇の一種。末広(すえひろ)ともいう。
出典: 中啓 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0