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白扇

はくせん
名詞
1
標準
(plain) white fan
文例 · 用例
新らしい袴を出し、新らしい足袋と白扇を進めて、それが威容の料とはならず、罪問ふ敵への礼儀とあらば、何たる切ないことであらう。
宮沢賢治 疑獄元兇 青空文庫
富士を、白扇さかしまなど形容して、まるでお座敷芸にまるめてしまっているのが、不服なのである。
太宰治 富士に就いて 青空文庫
茶店で羊羹食いながら、白扇さかしまなど、気の毒に思うのである。
太宰治 富士に就いて 青空文庫
的言イアテルヨリハ、ワガ思念開陳ノ体系、筋ミチ立チテ在リ、アラワナル矛盾モナシ、一応ノ首肯ニ価スレバ、我事オワレリ、白扇サットヒライテ、スネノ蚊、追イ払ウ。
太宰治 創生記 青空文庫
白扇ばたつかせて、今宵の蚊のせはしさよと呟やくあり。
石川啄木 閑天地 青空文庫
大分日焼けのした顔色で、帽子を被らず、手拭を畳んで頭に載せ、半開きの白扇を額に翳した……一方雑樹交りに干潟のような広々とした畑がある。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
おおい、おおいと、汽車の窓に乗り出して、一人が麦藁帽を振ると、 おおい、おおいと、また一人が麦藁帽を振ると、 おおい、おおいと、また一人が白扇を振ると、 おおい、おおいと、またまた一人がハンカチーフを振ると、 おおい、おおいと、あ、向うで何か振った、振った、振った。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
この夜、翁の請に応じて即吟、白扇に題したる我句は、越えて来て又|一峰や月のあと 暁天の白むまで眠り得ず、翌朝日|闌けて起き出でたるは、いつの間にか明方の熟睡に入りたりしと覚ゆ。
北村透谷 三日幻境 青空文庫
作例 · 標準
舞妓さんが白扇を優雅に開いた。
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彼は夏祭りで買った白扇を涼しげに仰いでいる。
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白扇に墨で絵を描くのが彼女の趣味だ。
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