七宝
しっぽう異読 しちほう
名詞
標準
the seven treasures (gold, silver, pearls, agate, crystal, coral, lapis lazuli)
文例 · 用例
そら、大粒の赤玉、白玉のメノーを七宝の青い葉茎がくっきりうけとめている、チューリップ!
— 岡本かの子 『五月の朝の花』 青空文庫
銀の地に青や赤の七宝がおいてあり、美しい枯れた音がした。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
その雲を透して、四方に、七宝荘厳の巻柱に対するのである。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
堪らず袖を巻いて唇を蔽いながら、勢い釵とともに、やや白やかな手の伸びるのが、雪白なる鵞鳥の七宝の瓔珞を掛けた風情なのを、無性髯で、チュッパと啜込むように、坊主は犬蹲になって、頤でうけて、どろりと嘗め込む。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
近づきてとくと視れば、浅葱地に白く七宝|繋ぎの洗い晒したる浴衣の片袖にぞありける。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
私はすぐ傍にどしりと投げ皺められて七宝配りの箔が盛り上っている帯を掬い上げながら、なお、お納戸色の千羽鶴の着物や、源氏あし手の着物にも気を散らされながら、着物と帯をつき合せて、「どう、いいじゃないの……」と、まるで呉服屋の店先で品選りするように、何もかも忘れて眺めていた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
それへプラチナ鎖に七宝が菊を刻んだメタルのかかった首飾りをして紫水晶の小粒の耳飾りを京子はして居た。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
金銀の瓔珞、七宝の胸かい、けしの花のような軽い輿。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
作例 · 標準
経典には、極楽浄土が金銀や琥珀などの七宝で飾られているとある。
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仏教で重んじられる七宝には、人間の精神を浄化する力があると信じられた。
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その王冠には、まさに七宝を集めたかのような輝きがあった。
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標準
cloisonne ware
作例 · 標準
祖母から譲り受けた七宝のブローチは、今見ても色あせない美しさだ。
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この工房では、伝統的な技法を守りながら新しい七宝を制作している。
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七宝特有の透明感のある色彩は、釉薬を幾層にも重ねることで生まれる。
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標準
shippō pattern (of overlapping circles)
作例 · 標準
着物の柄として描かれた七宝には、円満や繁栄の願いが込められている。
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モダンなインテリアに、和のアクセントとして七宝の模様を取り入れた。
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七宝が連なる意匠は、どこまでも続く縁の広がりを感じさせる。
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標準
shippō emblem
作例 · 標準
この名家は代々、七宝をあしらった家紋を大切に守り続けている。
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門扉に刻まれた七宝の紋章が、この屋敷の長い歴史を物語っている。
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武士の鎧にも、縁起を担いで七宝のシンボルが施されていた。
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