和船
わせん
名詞
標準
Japanese-style ship
文例 · 用例
雨にぬれた弁天島という島や、黒みかゝった海や、去年の暴風にこわれた波止場や、そこに一艘つないである和船や、発動機船会社の貯油倉庫を私は、窓からいつまでもあきずに眺めたりする。
— 黒島傳治 『海賊と遍路』 青空文庫
西は入江の口、水狹くして深く、陸迫りて高く、此處を港に錨を下ろす船は數こそ少いが形は大きく大概は西洋形の帆前船で、出積荷は此濱で出來る食鹽、其外土地の者で朝鮮貿易に從事する者の持船も少なからず、内海を往來する和船もあり。
— 國木田獨歩 『少年の悲哀』 青空文庫
西は入り江の口、水狭くして深く、陸迫りて高く、ここを港にいかりをおろす船は数こそ少ないが形は大きく大概は西洋形の帆前船で、その積み荷はこの浜でできる食塩、そのほか土地の者で朝鮮貿易に従事する者の持ち船も少なからず、内海を行き来する和船もあり。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
私はその小女から、帆柱を横たえた和船型の大きな船を五大力ということだの、木履のように膨れて黒いのは達磨ぶねということだの、伝馬船と荷足り船の区別をも教えて貰った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
この町あたりが、津軽の西海岸の中心で、江戸時代には、ずいぶん栄えた港らしく、津軽の米の大部分はここから積出され、また大阪廻りの和船の発着所でもあつたやうだし、水産物も豊富で、ここの浜にあがつたさかなは、御城下をはじめ、ひろく津軽平野の各地方に於ける家々の食膳を賑はしたものらしい。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
彼の歩いて行くすぐ傍を、和船が一艘、音も無く後から追抜いて行く。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
九月の十九日に佐渡の赤泊の漁村から和船に便乘して越後の寺泊へ渡つた。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
利根川を上る汽船、下る汽船は更なり、和船をやとひて、潮來にいたるべく、鹿島に至るべし、息栖に至るべし。
— 大町桂月 『北總の十六島』 青空文庫
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和船(わせん)とは、日本において発達し、移動や漁業に用いられる構造船及び準構造船の総称である。
出典: 和船 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0