鬱
うつ
名詞頻度ランク #11143 · 青空 354 例
標準
depression
文例 · 用例
即ち自家の文体を実現し了せなかつたこの作家は、一生涯習作をしてゐたといへるし、絶えざる模索の状態は彼を鬱屈させてゐたのであつた。
— 中原中也 『思ひ出す牧野信一』 青空文庫
いとも近代的な鬱憂の調子、即ち一種の夢みるやうな調子を備へ、この調子がその胸を刺すやうな悲痛の表現に魅力を添へてゐるのであつた。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
「お二人とも、憂鬱さうねえ」と女給が云ふ。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
而してそれらの新しい主義主張は、何か新しく云ひたいことが鬱勃とした所から発生してゐるといふよりも、事態の貧窮を救済しようとて案出されるもののやうである。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
もつと悪い場合を想像すれば、文学の雑文を書かうとして、何の文学に関するネタもない所から、どうも鬱々として、その揚句、「一体全体文学が陰気だぞ!
— 中原中也 『文学に関係のない文学者』 青空文庫
春晝――敍情小曲――萩原朔太郎うぐひすは金屬をもてつくられしそは畔の暗きに鳴き菫は病鬱の醫者のやうに野に遠く手に劇藥の鞄をさげて訪づれくる。
— ――敍情小曲―― 『春晝』 青空文庫
およそ私たちのかうした友情は、世にも珍なる彼のはればれしき男性的性情と、やや女性的で憂鬱がちなる私の貧しき性情との奇蹟めいた会遇によつて結びつけられた。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
寢衣をきて起きた僕と、暗い陰鬱な電氣の下で、約一時間ほど話をした。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
luxuriant (of vegetation)
作例 · 標準
例句