南洋
なんよう
名詞頻度ランク #42188 · 青空 762 例
標準
South Seas
文例 · 用例
この從兄は十年前に或る政治運動に獻身して捕へられ、殆ど十年近く世の中から遮斷せられ、このごろ出ることを許され、今は南洋パラオ島で懸命に働いてゐるのであります。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
先日南洋から手紙が來て「東京の家にはお前の唯一人の叔母たる小生の母と、小生の妹と家内と三人で侘しく留守をしてゐるから一度訪ねて行きなさい」とそれに書かれてありましたが、私はそれに返事して「僕にはとても行けない。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
折り返し南洋から繪葉書が來て「おまへの手紙を讀みました。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
省線に乘つてからも、あれこれ思ひ、南洋の從兄の健鬪を一心に祈つてゐました。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
フックラと莟のように、海に浮いた島々が、南洋ではどんなに奇麗なことだろう。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
中には遠く大洋を越えて西洋の光の都、南洋のヤシの葉蔭に運ばれる。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
もっとも二百十日や八朔の前後にわたる季節に、南洋方面から来る颱風がいったん北西に向って後に抛物線形の線路を取って日本を通過する機会の比較的多いのは科学的の事実である。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
南洋に発現してから徐々に北西に進み台湾の東から次第に北東に転向して土佐沖に向かって進んで来そうに見えるという点までは今度の颱風とほとんど同じような履歴書を持って来るのがいくらもある。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の古い遺品を整理していたら、若かりし頃に船乗りとして南洋を航海していた時の、夢と希望に満ちた日記が出てきた。
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子供の頃、南洋の島々を舞台にしたワクワクする冒険小説を読み、いつか自分も遠い異国へ行きたいと強く憧れを抱いた。
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凍えるような真冬の日本を思い切って脱出して、常夏の南洋のリゾートで一週間ほど贅沢にのんびりと過ごしてみたい。
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ウィキペディア
南洋(なんよう)。南の広い海の意。転じて、地理区分として用いられるようになった。
出典: 南洋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0