舎宅
しゃたく
名詞
標準
residence
文例 · 用例
お新造さんはだん/\あの連中の中から、あなたの聟選びを始めなさいますから」 わたくしは家のこんな雰囲気が嫌いなものですから、出来るだけ、学校に残るようにして、図書室へ入ったり、テニスをしたり、先生の舎宅へ呼ばれたりして、暇を潰し、なるべく夕飯にすれ/\近く家へ帰るようにしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
丘の傾斜のまん中に校長さんの住宅があって、その周囲には専属の先生たちの舎宅がずっと取巻いています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それに対して周囲の先生たちの舎宅をヴヰラと呼んでいました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
蔓薔薇がどの舎宅の羽目にも絡んでいるそれが、いよ/\この一劃をそう見させるのでしょうか少し西洋玩具の村の感じがしましたけれども、だけそれだけ、下町娘のわたくしに、何もかも家のことは忘れさせて目新らしいことを夢みさすには充分でした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
この三人とわたくしは、また、舎宅に住んでいる安宅先生に所属のグループでもありました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
各舎宅の先生は自分と自然に気に合う生徒たちを三四人か五六人ずつ選んで自由な出入りを許していました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
眼の前には、丘の傾斜に在る先生たちの舎宅の一劃が見え、更に一段下った崖端の平地には学園の建物が厳かに眺め渡されるのですが、校庭にはポプラの大木が周囲に植え込まれているので、そのスレートの屋根は木々の間より僅かにしか見えません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
櫟林は、丘の上では果樹園や花畑の背後を囲みながら学校教職員の舎宅のある段と、学園の建物のある段と、その下の多那川べりの灌漑地帯の田畑の平地と、三段になっている地層を抱きかゝえるように多那川の岸にまで立ち続いております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、会社から支給された舎宅で静かに暮らしている。
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