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薄紙

うすがみ
名詞
1
標準
thin paper
文例 · 用例
「お母さあん、お母さあん」 薄紙が風に慄えるような声が続いた。
岡本かの子 青空文庫
五 紙獅子 銀座や新宿の夜店で、薄紙をはり合わせて作った角張ったお獅子を、卓上のセルロイド製スクリーンの前に置き、少しはなれた所から団扇で風を送って乱舞させる、という、そういう玩具を売っているのである。
寺田寅彦 錯覚数題 青空文庫
薄紙の風に慄え易いように、お前の性質は人の情に感じ易くて堅固でない。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
不思議なくらゐ、其の時から脈がよく成つたんです…… 其の晩、翌朝と、段々、薄紙を剥ぐやうでせう。
泉鏡太郎 淺茅生 青空文庫
二月のはじめに御発熱があり、六日の夜から重態にならせられ、十日にはほとんど御危篤と拝せられましたが、その頃が峠で、それからは謂ばば薄紙をはがすやうにだんだんと御悩も軽くなつてまゐりました。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
二月のはじめに御発熱があり、六日の夜から重態にならせられ、十日にはほとんど御|危篤と拝せられましたが、その頃が峠で、それからは謂わば薄紙をはがすようにだんだんと御悩も軽くなってまいりました。
太宰治 鉄面皮 青空文庫
侍女七 蓮の糸を束ねましたようですから、鰐の牙が、脊筋と鳩尾へ噛合いましても、薄紙|一重透きます内は、血にも肉にも障りません。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
兎に角、行手のほの/″\した闇が、ほんの僅かずつ、薄紙を剥ぐように、僅かずつ白み始めて来た。
菊池寛 極楽 青空文庫
作例 · 標準
例句