外被
がいひ
名詞
標準
(protective) coat
文例 · 用例
だんだん目が馴れて来ると弾が上がって行く途中の経路を明瞭に認める事が出来る、そして破裂する時に、先ず一方へ閃光のように迸り出る火焔も見え、外被が両分して飛び分れるところも明らかに見る事が出来る。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
人間の飽くことなき欲望がこの可能性の外被を外へ外へと押して行くと、この外被は飴のようにどこまでもどこまでも延長して行くのである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
火は、亞鉛板が吹つ飛んで、送電線に引掛つてるのが、風ですれて、線の外被を切つたために發したので。
— 泉鏡太郎 『十六夜』 青空文庫
悪を悪なりとし、善を善なりとし、不徳を不徳とし、非行を非行とするは、俗眼だも過つことなきなり、但夫れ悪の外被に蔽はれたる至善あり、善の皮肉に包まれたる至悪あるを看破するは、古来哲士の為難しとするところ、凡俗の容易に企つる能ざる難事なり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
もし夫れ悪の善に変じ、善の悪に転じ、悪の外被に隠れたる至善の躍り出で、善の皮肉に蔵れたる至悪の跳ね起るが如き電光一閃の妙変に至りては、極めて趣致あるところ、極めて観易からざるところ、達士も往々この境に惑ふ。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
そしてその芸術論は、たとひ人類のための芸術論といふ外被におほはれてゐようとも、著しく芸術のための芸術の色彩を帯びる。
— 平林初之輔 『文学の本質について(二)』 青空文庫
「――火星の生物が、地球へ攻めてくるときには、まず最初われら人間と同形をした耐圧外被をかぶってやってくるであろう。
— 海野十三 『地球を狙う者』 青空文庫
(翌朝見たら、油脂焼夷弾の筒の外被と導線管であった。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
作例 · 標準
この新しい塗料は、金属表面に厚い外被を作って錆を防ぐんだ。
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植物の種子は、内部の胚を保護するために硬い外被に包まれている。
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医療用カテーテルには、生体適合性の高いシリコン製の外被が施されている。
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