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汎神論

はんしんろん
名詞
1
標準
pantheism
文例 · 用例
そうした彼の宇宙的博愛主義は、草木万有の中に霊性が有ると信じられてるところの、仏教的な汎神論にもとづいていた。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
短歌詩人は、せいぜい汎神論にまでしか行き得ない。
中原中也 河上に呈する詩論 青空文庫
前者はいわゆる有神論 theism の考であって、後者はいわゆる汎神論 pantheism の考である。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
しかしよく考えて見ると、汎神論的思想に必ずこれらの欠点があるともいえず、有神論に必ずこれらの欠点がないともいわれない。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
またいかなる汎神論であっても個々の万物そのままが直に神であるというのではない、スピノーザ哲学においても万物は神の差別相 modes である。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
次に万物は神の表現であるという如き汎神論的思想に対する非難は、如何にして悪の根本を説明することができるかというのである。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
元来仏教は、キリスト教のごとく、神は一つだという一神論に立っている宗教ではなくて、無量無数の仏陀の存在を主張する、汎神論に立脚しているのです。
高神覚昇 般若心経講義 青空文庫
甘くて優しい、生活の汎神論といつたふうだ。
――創芸社刊―― 檀一雄「リツ子・その死」 青空文庫
作例 · 標準
彼の詩は、宇宙全体に神が宿るとする汎神論的な思想に満ちている。
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汎神論は、神と自然を同一視する宗教哲学の一種である。
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古代ギリシャの哲学者の中には、汎神論に近い考えを持っていた者もいた。
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ウィキペディア

汎神論 または万有神論とは、現実は神性と同一である、あるいは、すべてのものはすべてを包含する内在的な神を構成しているという信条。神を擬人化した人格神を認めず、一切全てを神と同一視する神学的・宗教的・哲学的立場。創造者(神的存在)と被造物(世界や自然)とに断絶を置かない立場であり、「一にして全(ヘン・カイ・パン)」、「梵我一如(ぼんがいちにょ)」、「神即自然」などが標語として使われる。全ては創造者によって創造された ―― すなわち、「世界」は「世界の外にある神」によって創造されたとするのが有神論だが、汎神論はそのような対立を否定し、全ては創造者の現れである、または、全ては創造者を内に含んでいる、と実体一元論的に見なす。「神」のみが実在しており、「世界」は神の流出や表現や展開にすぎない、と見れば無世界論に通じるが、「世界」のみが実在しており、「神」は世界の総和にすぎない、と見れば無神論・唯物論に通じる。

出典: 汎神論 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0