連理
れんり
名詞
標準
trees with entwined branches
文例 · 用例
まさか、この破屋に、――いや、この松と、それより梢の少し高い、対の松が、破屋の横にややまた上坂の上にあって、根は分れつつ、枝は連理に連った、濃い翠の色越に、額を捧げて御堂がある。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
と驚きの余り八蔵は、思わず声を立てけるにぞ、婦人は少し枕を上げて、窓をあおぎ見たる時、八蔵ぬっと顔差出し、拳に婦人を掴む真似して、「汝、これだぞ、と睨めつくれば、連理引きに引かれたらむように、婦人は跳ね起きて打戦き、諸袖に顔を隠し、俯伏になりて、「あれえ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
怪事、婦人の肩に手を掛けて連理の椅子を並べたのは、美少年のそれにあらず。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
楕圓形の葉は、羽状複葉と云ふのが眞蒼に上から可愛い花をはら/\と包んで、鷺が緑なす蓑を被いで、彳みつゝ、颯と開いて、雙方から翼を交した、比翼連理の風情がある。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
かへり見らるる船のみち、背後の花火、すれちがひたる麝香連理の草花の籠、ひとの襟あしみなほのかなれ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
お二人の間はいつも、天に在っては比翼の鳥、地に生まれれば連理の枝という言葉で永久の愛を誓っておいでになったが、運命はその一人に早く死を与えてしまった。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
元来荒尾が鍋小路どのを伴れて来たのは自分の理想の女神を見せびらかすつもりであつたのが、行平どの忽ち恍惚として天にあらば比翼の鳥、地にあらば連理の枝と歌ひたくなつた。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
名に三本木の駅路と聴いては連理の樹の今は片木なるを怨みもした。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
作例 · 標準
あの神社の裏手には、見事な連理の木があるそうだ。
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まるで夫婦のように寄り添う二本の木は、連理として親しまれている。
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枝が複雑に絡み合った連理の姿に、自然の不思議さを感じた。
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標準
intimate male and female relationship
作例 · 標準
比翼連理の契りを結んだ二人は、生涯離れることはなかった。
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あの老夫婦は、まさに連理の枝のように強い絆で結ばれている。
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いつか私も、連理の契りを結べるような相手に出会いたいものだ。
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