張りぼて
はりぼて異読 ハリボテ
名詞
標準
papier-mâché
文例 · 用例
鍍金仏の様な凄味を別にしたら、張りぼての広告人形と選ぶ所はない。
— 江戸川乱歩 『黄金仮面』 青空文庫
罠と罠 青眼鏡の現われた竹藪の根元に、芝居の小道具みたいな張りぼての青い岩が据えてあったが、彼はその岩に片足をかけ、身じろぎもせず、長い間、丁度餌食を狙う蛇の身のこなしで、こちらの隅の珠子を、じっと見つめていたが、ややあって、例の異様に嗄れた陰惨な声が、地の底からのように聞えて来た。
— 江戸川乱歩 『妖虫』 青空文庫
高さ三尺、径二尺程の、小さな張りぼての岩は、今や三笠探偵の足もとにくッつく程接近していた。
— 江戸川乱歩 『妖虫』 青空文庫
キラリ、短刀が閃めいたかと思うと、この張りぼての岩には目がついているのか、狙いもあやまたず、老探偵の腰のあたりを、したたか刺し通した。
— 江戸川乱歩 『妖虫』 青空文庫
谷中の殺人事件では、小さな木箱の中に潜んでいた奴、三河島の八幡の藪知らずでは、張りぼての岩に潜んでいて、老探偵を傷けた奴、そして、今は又、蠍の縫いぐるみの中に隠れて、品子さんを脅かそうとしている奴、こいつこそ、妖虫殺人事件の底に潜む不気味な秘密ではないか。
— 江戸川乱歩 『妖虫』 青空文庫
虎斑のシャツを着て、頭にはスッポリと、張りぼてのでっかい虎の首をかぶり、肩には赤地に白く染め抜いた広告旗、手には赤紙のビラの束、つまりそれは異様ないでたちをしたチンドン屋にすぎなかったのである。
— 江戸川乱歩 『人間豹』 青空文庫
それに、あいつは、なぜあんな張りぼての虎の首なんかかぶっているのだ。
— 江戸川乱歩 『人間豹』 青空文庫
あのおどけた張りぼての中に隠れているものは、もしや、もしや、探しに探している「人間豹」の無気味な顔なのではあるまいか。
— 江戸川乱歩 『人間豹』 青空文庫
作例 · 標準
文化祭の出し物で、巨大な張りぼての龍を作った。
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舞台の背景には、鮮やかな色彩の張りぼての山が置かれていた。
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子供たちは、張りぼての動物たちに色を塗るのが楽しそうだった。
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標準
something that looks good superficially
作例 · 標準
あの会社の経営は、見かけだけ立派な張りぼてに過ぎない。
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彼の自信満々な態度は、実は張りぼてのようなものだと皆は知っている。
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この政策は、実効性がなく、ただの張りぼてだと批判されている。
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