幻辞.com

置き棚

おきだな
名詞
1
標準
shelf that can be moved around
文例 · 用例
絹ばりの壁や、カーテンの快い色彩、置き棚や卓子の上に飾られた陶器や、青銅の置き物や、玻璃製の細工物などの趣向のこった並べ方が、その豊かな暮しを現して、すべてがゆったりと溶け合っていた。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
五月雨がその日も朝から降っていた夕方、殿上役人の詰め所もあまり人影がなく、源氏の桐壺も平生より静かな気のする時に、灯を近くともしていろいろな書物を見ていると、その本を取り出した置き棚にあった、それぞれ違った色の紙に書かれた手紙の殻の内容を頭中将は見たがった。
帚木 源氏物語 青空文庫
ちょうど物の身にしむおりからであったし、どんなに人目を避けてこの手紙が書かれたかを想像しても恋人の情がうれしく思われたし、返事をするために使いを待たせて、唐紙のはいった置き棚の戸をあけて紙を選び出したり、筆を気にしたりして源氏が書いている返事はただ事であるとは女房たちの目にも見えなかった。
源氏物語 青空文庫
螺鈿の置き棚二つへ院のお召し料の衣服箱四つを置いて、夏冬の装束、香壺、薬の箱、お硯、洗髪器、櫛の具の箱なども皆美術的な作品ばかりが選んであった。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
北側の壁に添って置き棚が二つ据えられ、小物の並べてあることは定った形式である。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
この箱の中の願文はお居間の置き棚などへしまってお置きになりまして、何をなさることも可能な時がまいりましたら、これに書かれてございます神様などへ入道がいたしました願のお酬いをなすってくださいませ。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
蔵の中も別段細かなものがたくさん置かれてあるのでなく、香の唐櫃、お置き棚などだけを体裁よくあちこちの隅へ置いて、感じよく居間に作って宮はおいでになるのである。
夕霧二 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
例句