涎
よだれ
名詞頻度ランク #41867 · 青空 382 例
標準
drool
文例 · 用例
……でも、彼女は、今にこにこして、下唇に涎をいつぱい溜めて、走つたのでハアハア云つてゐた。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
苦勞を知らぬわがままな處女の、へどが出るやうな氣障つたらしい姿態に對して、ああ青春は純眞だ、なんて言つて垂涎してゐる男たちは、氣をつけるがよい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
この傾斜を上り切って、ひょいと顔を出すと、槍ヶ岳の大身の槍尖が、すいと穂を立てている、そうして白い雪が、涎懸けのように半月形をして、その根元の頸を巻いている。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
涎でも垂らすように、私の眼は涙を催しかけた。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
此の近代的設備の脚下の道傍に古い石地藏が赤い涎掛けをして、さうして雨曝しになつて小さく鎭座して居るのが奇觀である。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
小さい口から嘗めかけの飴玉を取出して、涎の糸をひいたまま自分の口に押し込んだりした。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
虎毛が少し涎をたらしていました故鵞口瘡かも知れぬと申して。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
はみかえしをやる度自然|涎を出すのである。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
作例 · 標準
赤ちゃんがおいしそうにご飯を食べるのを見て、思わず涎が出た。
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美味しい料理の匂いに、口の中に涎が溜まる。
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彼は眠っている間に、枕に涎を垂らしていた。
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