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丸窓

まるまど
名詞
1
標準
circular window
文例 · 用例
丸窓の小障子は外れていて、外に竹藪のある中に、ハアト形にどんよりと、あだ蒼い影が、ねばねばと、鱗形に溶けそうに脈を打って光っている。
泉鏡花 露萩 青空文庫
かねつけ蜻蛉が、ふわふわと、その時立ったが、蚊帳に、ひき誘われたようにふわりと寄ると、思いなしか、中すいて、塔婆に映って、白粉をちらりと染めると、唇かと見えて、すっと糸を引くように、櫺子の丸窓を竹深く消えたのである。
泉鏡花 露萩 青空文庫
しばらく視めたが、牡鷄がパツと翼を拂いて、雨脚がやゝ繁く成つたから、歩行き出すと、蘆の根を次第高に、葉がくれに、平屋のすぐ小座敷らしい丸窓がある。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
元来この座敷は、京ごのみで、一間の床の間に傍に、高い袋戸棚が附いて、傍は直ぐに縁側の、戸棚の横が満月|形に庭に望んだ丸窓で、嵌込の戸を開けると、葉山繁山中空へ波をかさねて見えるのが、今は焼けたが故郷の家の、書院の構えにそっくりで、懐しいばかりでない。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
あくる日に行ってみると、私に決めた部屋はすっかり片付いていて、丸窓の下に堆朱の机と、その横に花梨胴の小長火鉢まで据えられていた。
岡本かの子 河明り 青空文庫
この宿の堆朱の机の前に座って、片手を小長火鉢の紫檀の縁に翳しながら、晩秋から冬に入りかける河面を丸窓から眺めて、私は大かた半日同じ姿勢で為すことなく暮した。
岡本かの子 河明り 青空文庫
まわり縁の突当りの、丸窓の付いた、池に向いた六畳よ。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
附着くようにして、床の間の傍正面にね、丸窓を背負って坐っていた、二人、背後が突抜けに階子段の大きな穴だ。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
作例 · 標準
茶室の壁に設えられた丸窓から、庭の竹林が絵画のように切り取られて見える。
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飛行機の丸窓から眼下に広がる雲海を眺め、旅の始まりに胸を躍らせた。
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古い洋館の屋根裏部屋にある丸窓が、ノスタルジックな光を投げかけている。
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