郷土史
きょうどし
名詞
標準
local history
文例 · 用例
この現象については、最近に、土佐郷土史の権威として知られた杜山居士寺石正路氏が雑誌「土佐史壇」第十七号に「郷土史断片」その三〇として記載されたものがある。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
郷土史談に採録する、石川縣の開化新開、明治五年二月、其の第六號の記事に、先頃大阪より歸りし人の話に、彼地にては人力車日を追ひ盛に行はれ、西京は近頃までこれなき所、追々盛にて、四百六輌。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
N君は青森県郷土史研究会の会員だつたので、郷土史の文献をかなり持つてゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
」「さあ、」と兄は笑ひ、「わたしも、どうも、郷土史にはあまり興味が無いので。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
結局、郷土史の研究でその業績を廣く認められてゐる上原が、慫慂されて、その任に就くことになつたが、上原は彼一流の綿密さでプランを立てて見て、五ヶ年の繼續事業とするなら引き受けようと云つた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
また郷土史家として渋江氏の事蹟を知っていようかと思われるのは、外崎覚という人であるという事である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
如電さんの事は墨汁師の書状によって知ったが、恐らくは郷土史の嗜好あるがために、踏査の労をさえ厭わなかったのであろう。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
しかし郷土史に精しい外崎覚さんは、かつて内藤に書を寄せて、この説の誤を匡そうとした。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫