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船着き

ふなつき
名詞
1
標準
harbour
文例 · 用例
海員とは言ふ迄もなく到る所の船着きで酒を飲む事の出来る職業者である。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
浪の音などの聞える船着きの町の遊郭には、入口の薄暗い土間に水浅黄色の暖簾のかかった、古びた大きい妓楼が、幾十軒となく立ちならんでいた。
徳田秋声 青空文庫
日本のホテルでは、頼めば、あなたやあなたの連れに、船や鉄道の切符を買ってきてくれて、その上、停車場や船着き場まで見送ってくれます。
一八九三年七月二二日付 チェンバレン 宛 手紙 青空文庫
真直な大きい鼻のついた紅色の顔に、碧色を帯びた眼が厳格に光っている、背の高い、いかにも美しい一人の漁師が崖下の船着きへ下りて来た。
――幼年時代・少年時代・青年時代―― マクシム・ゴーリキイの伝記 青空文庫
油屋のおしゆんさんと云ふのが美しい娘だから見てゐらつしやいと云はれたが、めんどくさくて船着き場の店で用をたしてしまひました。
林芙美子 大島行 青空文庫
新潟の花街で名うての、庄内屋の養女だった静枝までが、船着き場へ迎いに並んだほど、九女八の乗り込みは人気があったのだが、それも、会津屋おあいといった芸妓が、市川流の踊りの師匠で、市川とねと名のっていたから、同門の誼みで、華々しく迎えたのだった。
長谷川時雨 市川九女八 青空文庫
ぼんやりと船着き場で待つてゐる間に歩いたらば次ぎの船着き場まで行つてしまへさうなのんびりした一錢蒸氣と、どこまで讀んで行つても一體何を論じようとしてゐるのかさつぱりわからないやうな、のんびりしたエッセイと。
堀辰雄 春淺き日に 青空文庫
古びた船着き場の屋並のなかに白く屹立していた。
本庄陸男 石狩川 青空文庫
作例 · 標準
島の小さな船着きには、すでに数人の釣り人が集まっていた。
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船着きから海を覗き込むと、透明な水の中を小魚が群れをなして泳いでいる。
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漁を終えた父親の船が、夕暮れの船着きへと静かに戻ってきた。
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