椿
つばき異読 さんちゃ・ツバキ
名詞多音語頻度ランク #13798 · 青空 1447 例
標準
common camellia (Camellia japonica)
文例 · 用例
要所、要所の手くばりもあらましここにすみぬれば手代が下知の一聲に家臺をゆする物音やたまたま晝の閑寂に庭の椿の落つる頃。
— 萩原朔太郎 『煤掃』 青空文庫
藪の中に一本大きな赤椿があって、鵯の渡る頃は、落ち散る花を笹の枝に貫いて戦遊びの陣屋を飾った。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
朱色の罌粟や赤椿などは前者の例であり、紫色の金魚草やロベリアなどは後者の例である。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
前者の例は差控える事にして、後者の例を試みに昨年の帝展から取ってみると、例えば「雪」という題で、二曲屏風一双に、枯枝に積った雪とその陰から覗く血のような椿とを描いたのがあった。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
四月も末近く、紫木蓮の花弁の居住いが何となくだらしがなくなると同時にはじめ目立たなかった青葉の方が次第に威勢がよくなって来るとその隣の赤椿の朝々の落花の数が多くなり、蘇枋の花房の枝の先に若葉がちょぼちょぼと散点して見え出す。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
〔島わにあらき潮騒を〕宮沢賢治島わにあらき潮騒をうつつの森のなかに聴き羊歯の葉しげき下蔭に青き椿の実をとりぬ 南の風のくるほしく 波のいぶきを吹き来れば 百千鳥 すだきわぶる三原の山に燃ゆる火のなかばは雲に鎖されぬ
— 宮沢賢治 『〔島わにあらき潮騒を〕』 青空文庫
火の島宮沢賢治海鳴りのとゞろく日は船もより来ぬを火の山の燃え熾りて雲のながるゝ海鳴り寄せ来る椿の林にひねもす百合掘り今日もはてぬ
— 宮沢賢治 『火の島』 青空文庫
賣卜者は屋敷の西にある大きい椿の根を掘つてみろと教へた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
「雪の中に咲く真っ赤な椿の花は、冬の庭を鮮やかに彩ってくれる。」
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「祖母は椿の種から絞った油を、髪の毛の手入れにずっと使っていた。」
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「生け垣の椿が、今朝の冷え込みでぽとりと地面に落ちていた。」
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標準
tea produced in the mountains
作例 · 標準
「この山里では、古くから自生する椿から茶葉を摘んで飲んでいる。」
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「奥深い山で収穫された椿は、独特の野性味のある香りが特徴だ。」
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「旅先で振る舞われた一杯の椿は、冷えた体にじんわりと染み渡った。」
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