流竄
りゅうざん異読 るざん
名詞
標準
banishment
文例 · 用例
太刀持つ童、馬の口取り、仕丁どもを召連れ、馬上|袖をからんで「時知らぬ山は富士の根」と詠じた情熱の詩人|在原業平も、流竄の途中に富士を見たのであった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
流竄者は家族の帯同を許されず、又、何人との文通をも禁ぜられた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
私と今話してゐる警察官がナポレオンを召捕りに來たのは、此の少年に改悛の情無しと見たパラオ支廳の警務課が、彼の流刑の期間を延長し、その上流竄地をS島よりも更に南方遙か隔たつたT島に變更することに決めたためである。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
私と今話している警察官がナポレオンを召捕りに来たのは、この少年に改悛の情無しと見たパラオ支庁の警務課が、彼の流刑の期間を延長し、その上|流竄地をS島よりも更に南方遥か隔たったT島に変更することに決めたためである。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
予言の不思議「流竄中のカイゼル」の著者ベンチンク夫人が、一九一四年二月エルサレムへ旅行して、船がポートセードに着くと突然甲板へ印度人の予言者が乗り込んでつかつかと夫人の前へ寄って来て、「未来を予言しますから二ポンド下さい」 と言った。
— 小酒井不木 『怪談綺談』 青空文庫
然るに、格言或は箴言と題せる著述は兎に角、セント・ヘレナの手記こそは、彼が五年間の流竄の生活中、往時の戦役を追想しながら自ら口述したもので、多くの血と熱とが注ぎこまれていた筈である。
— 豊島与志雄 『ナポレオンの遺書』 青空文庫
ああてて流竄のうきめを見る必要はないではないか。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
三通りの外にまだ幾通りか、麻績王流竄の地が主張せられてゐたかも知れません。
— 折口信夫 『真間・蘆屋の昔がたり』 青空文庫
作例 · 標準
権力争いに敗れた彼は、辺境の地への流竄を命じられ、二度と都へ戻ることはなかった。
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流竄の身となったかつての貴族が、わびしい小屋で詩を詠みながら暮らしている。
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古典文学には、無実の罪を着せられて流竄される悲劇の主人公がしばしば登場する。
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