無銭飲食
むせんいんしょく
名詞動詞-サ変
標準
dine and dash
文例 · 用例
ムセンインショク(無銭飲食)でやられへんか」 と、不安そうに豹吉にだめを押した。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
無銭飲食をする気かと袋叩きに会い、這うようにして地下道へ帰り、痛さと空腹と蝨でまんじりともせず、夜が明けると一日中何も食わずにブラブラした。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
」「さて、それは、あいつの名前は何と云つたかな、あんまり古いので堂忘れしてしまつたぞ、無銭飲食でいつかつかまつた男で……」 りら子はその隣りの首に眼を移すと、「ハツハツハ……この人はまあ、ハツハツハ……これがあたり前の顔なの、鬼が笑つた通りの顔ぢやないの。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
無銭飲食をした揚句、自殺と出掛けても娑婆から借金取りが無線で押し寄せるなぞ、洒落にもならない。
— 海野十三 『十年後のラジオ界』 青空文庫
五月廿六日 フランスという所は無銭飲食のうち、食だけは罪が重い。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
昨夜の無銭飲食の奴のことで、七時には警察へ行かなくてはならない。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
八ツ手の葉にいっぱい埃がかぶさったまま露がしっとりとしていて、洞穴のような留置場の前へはいって行くと、暗い刑事部屋には茶を呑んでいる男、何か書きつけている男、疲れて寝ころんでいる男、私はこんなところへまで、昨夜の無銭飲食者に会いにこなければならないのかしらと厭な気持ちだった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
店の女達が、たかるだけたかっておいて、勘定になると、裏から逃げ出して行った昨夜の無銭飲食者の事を思うと、わけのわからないおかしさがこみ上げて来て仕方がなかった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
特上寿司を平らげた後に裏口から逃げようとした男が、無銭飲食の疑いで現行犯逮捕された。
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無銭飲食を繰り返していたホームレスに、店主は警察を呼ぶのではなくおにぎりを与えた。
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お会計の際にカードが使えないことに気づき、無銭飲食と間違われないか冷や汗をかいた。
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