沖釣り
おきづり
名詞
標準
offshore fishing
文例 · 用例
為さんが川へ引き込まれた」 為さんというのは、町内のちいさい紙屋の亭主で、草履屋とはまったく縁のない商売でありながら、藤吉とは子供のときの手習い朋輩といい、両方がおなじ釣り道楽の仲間であるので、ふだんから親しく往きかいして、岡釣りに沖釣りに誘いあわせて行くことも珍らしくなかった。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
為次郎は役人の吟味に対して、自分はこれまでに草履屋の藤吉と誘いあわせて岡釣りや沖釣りに出たことはあるが、御留川の江戸川などへ夜釣りに行ったことは一度もないと申し立てた。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
冬も寒いのに沙魚の沖釣りにゆく。
— 岡本綺堂 『深川の老漁夫』 青空文庫
頑固一徹な成田頼母も、平生は風変りな面白い老人で、沖釣りが何よりの道楽で、新一郎も二、三度は誘われて、伴をしたことがある。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
しかしそれもその人の好む感覚によつて魚を選定するのであるから、強く重い引きがよいか、敏捷な、鋭截的な奴がよいか、或はトーンと軽く、とろとろと、みらみら、つさつさと、ぎくと、てろりとやつてくるのがよいか、それによつてその日の釣堀なり川釣りなり沖釣りなりを決定するやうになるのではなからうかと思ふ。
— 佐藤惣之助 『魚美人』 青空文庫
何の沖釣りでもさうであるが、海で食べるものは一切うまい、オゾンで腹が空くのか、後で後悔するほど人はたべる。
— 佐藤惣之助 『夏と魚』 青空文庫
といつて船暈はたまらないが、度々行くうちには船暈など先づ先方から逃げてゆく、そこが又沖釣りの爽快さである。
— 佐藤惣之助 『夏と魚』 青空文庫
二三年前から品川の沖釣りで心安くなつて、竿先三尺の附合ひで」「竿先三尺の附合ひといふ奴があるかい」「へツ、柄先三寸の洒落で」「馬鹿だなア」「これは二た月も前のことなんですが――小豆澤小六郎といふ浪人者が言ふんですよ。
— 幽靈の手紙 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
例句