仮名遣い
かなづかい
名詞頻度ランク #44170 · 青空 18 例
標準
kana orthography
文例 · 用例
二葉亭も一つの文章論としては随分思切った放胆な議論をしていたが、率ざ自分が筆を執る段となると仮名遣いから手爾於波、漢字の正訛、熟語の撰択、若い文人が好い加減に創作した出鱈目の造語の詮索から句読の末までを一々精究して際限なく気にしていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
彼が字句にかかわらざりしは古文法を守らず、仮名遣いに注意せざりしことにもしるけれど、なおその他にしか思わるるところ多し。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
なかなかの読書家で、手紙も改良仮名遣いで押し通し、良人のこともドミートリイと呼ばずにヂミートリイと呼ぶといった塩梅式だった。
— DAMA S SOBACHKOI 『犬を連れた奥さん』 青空文庫
過激思想から露西亜の宣伝防止問題、普通選挙、デモクラシーと哲人政治、果ては文部省の仮名遣い案、ローマ字問題まで持ち出して見たが、結局不得要領の「う、………あゝ」で受け流されてしまい、記者は御苦労にも一人相撲を取ったのであった。
— 谷崎潤一郎 『蘿洞先生』 青空文庫
〔原本はいろは順の旧仮名遣いで配列されているが、五十音順に直した。
— 緒言 『妖怪学講義』 青空文庫
なぜ「カハラ」と書かなければならぬかというと、それはカハラだからカハラと書かなければならぬ、こういう仮名遣いだから仕方がないというふうに教えられたのであります。
— 高楠順次郎 『東洋文化史における仏教の地位』 青空文庫
本当の仮名遣いは、あらゑびすでなければならないが、仮名遣い問題のうるさかった時で、読みよく「あらえびす」としたに過ぎない。
— ペンネーム由来記 『随筆銭形平次』 青空文庫
そして法制局の私を訪ねて来て、日本の法制にはどうして仮名遣いが二通りあるのかなどと聞く。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
作例 · 標準
「この古文書は、現代とは異なる仮名遣いが使われている。」
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子供に正しい仮名遣いを教えるのは、意外と難しい。
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「歴史的仮名遣い」と「現代仮名遣い」のどちらを採用するか、編集部で議論になった。
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この作家の独特な仮名遣いが、作品の雰囲気を醸し出している。
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ウィキペディア
仮名遣い(かなづかい)とは、仮名の使い方のことである。これには2つの意味がある。第一に、同じ語に対して複数の仮名表記の方法がある場合にどちらを使うべきかという規範を指す。特に、同じ音韻に対して複数の仮名を使い分けなければならない場合に仮名遣いが問題となる。この意味の「仮名遣い」には現代仮名遣いや歴史的仮名遣などがあり、主として日本語において論じられる。 第二に、規範とは関係なく実態として仮名がどう使われていたのかを指すこともある。例えば「上代には特殊な仮名遣いがあった(上代特殊仮名遣い)」「漱石の仮名遣い」のような場合である。
出典: 仮名遣い — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0